B型肝炎への対策

B型肝炎の感染から深刻な大病にならないために検査と予防は大切です。
B型肝炎にはワクチンが存在しており、注射による接種で免疫を高めます。抗体が下がらないためには何回かワクチンを打つ必要があります。B型肝炎に感染している妊婦さんから生まれた赤ちゃんにはB型ウイルスが感染しないように早急に処置をとります。生まれてからすぐにB型ウイルスへの抗体をつくるものを注射します。その後の検診によりB型ウイルスに感染していない場合は予防接種であるB型ワクチンの接種を赤ちゃんに行います。

検査を受けてもしB型肝炎に感染し慢性肝炎などが分かった場合、特にいつもと体の不調が感じられなくても変化をする可能性を含むため、2~3カ月ごとの定期検診を受けて都度肝臓状態を知っておくこと良いです。日常生活においても肝臓への負担をかけないことを心掛ける必要があります。毎日の食事は栄養バランスの良いものを摂り、飲酒は禁止です。B型肝炎ウイルスが体内にある人の場合、アルコールは少量でも肝臓に負担をかけ肝機能への悪影響となることがあります。健康を促進する薬やサプリメントはB型肝炎の感染をした方にとっては肝臓に負担をかけるものもあることから摂取を自己判断ではなく必ず医師や薬剤師に相談することが望ましいです。

検査

B型肝炎は感染していてもいてもすぐに症状がでない場合が多いことや、食欲不振や疲れ、体のだるさといった軽い症状のみの慢性肝炎のおかげで感染に気付きにくいといったことがあります。ほとんどは自然治癒することが多いですがB型肝炎に感染することにより、急性肝炎を患う人の中で稀に肝臓の細胞が広範囲で急激に壊死して本来身体の解毒をつかさどる肝臓が機能できなくなり、毒素が体にまわり意識障害や昏睡状態を引き起こして死に至る場合があります。また症状の軽い慢性肝炎でも長期間に亘って続いていると肝硬変や肝臓がんになることも少なからずはあるのでそういったことから回避するために検査をうけることは良いでしょう。

慢性肝炎になっている場合は肝炎の進行具合を調べる検査もあります。特に検査をうけた方がいいとされる対象の方は、ご家族にB型肝炎の診断が下っている方や肝臓がんを患っている方、タトゥーを入れたりピアスをあけたことがある方、母子感染対策が始まる以前の出生の方、今までのパートナーとは別に性的関係があった場合にあります。B型肝炎に感染しているかどうかの検査は病院や診療所での採血によってできます。また母子感染対策では妊娠中でのB型肝炎検査がありもし感染していた場合には赤ちゃんに重大な病気を及ぼすかどうかの抗原検査は健康保険が適用されます。

感染経路

B型肝炎は感染力は高いものの空気感染はありません。経路は大きく分けて水平感染と垂直感染という二つの呼び名があります。水平感染では性交渉での感染や薬物使用者の注射器の使いまわし、ピアスや入れ墨をいれるための器具の手入れが不衛生で起こるという原因があります。以前は臓器移植や医療現場での針刺し事故、血液の輸血が原因になることがあり、注射針の使いまわしによる感染はB型肝炎の訴訟にまで発展しましたが、今は改善をされております。

垂直感染とは母子感染のことで、B型肝炎ウイルスを保持している母親が出産の際に赤ちゃんに感染してしまうことです。現在では新たな母子感染を起こさないために母子感染対策がとられています。赤ちゃんでの感染の場合B型肝炎の症状が出ず健康体のまま過ごすことが多いです。これはB型肝炎ウイルスそのものが肝臓の細胞を壊すわけではなく体の免疫細胞がウイルスを排除する活動によって肝炎が起こるため免疫力の低い赤ちゃんでは発症をしないことが多いのです。そして免疫機能が発達する10代~30代になると免疫機能の働きで発症することもあります。

B型肝炎は自然治癒する人もいればしない人もいて症状が軽い場合もあれば意識障害を経て死に至る場合もあるというふり幅の大きなものになるので、あまり過敏になりすぎてもいけませんが安全な生活を送り検査や予防接種を受けて早期発見や治療での対応ができます。

B型肝炎という病気

肝臓が炎症する病気を肝炎と呼び、B型肝炎とはB型ウイルスの感染による肝機能障害の病気です。感染力が高くB型ウイルスを保持した血液や体液を介して感染します。肝炎には様々な因子がありますが日本人の多くはウイルス肝炎によるものとされています。しかしB型ウイルス自体が炎症を起こすわけではなく、感染したのちにB型ウイルスが肝臓で増殖し、それを感知した体の免疫機能がB型ウイルスと戦った際に発症します。

成人でのB型肝炎の潜伏期間は平均で3カ月、最大6カ月となり気付きにくいものでもあります。B型肝炎に感染しても八割の人は自覚症状が無く半年ほどで治癒します。感染力の高いB型肝炎ですが、自然治癒した人からは感染することはありません。また自然治癒者はその後B型肝炎ウイルスに再度感染することもありません。

B型肝炎の潜伏期間が終わった感染者の三割に急性肝炎が発症します。急性肝炎が発症すると最初は体の倦怠感や発熱、嘔吐や下痢といった風に似た症状から、褐色の尿がでる、肝臓の腫れや痛み、人によっては黄疸の症状がでます。B型肝炎でもっとも怖いのは劇症肝炎というものです。これは急性肝炎を発症した人のおよそ一割の人しかなりませんが、劇症肝炎になると七割~八割の人が死に至ります。発症の場合によっては死亡に繋がる可能性を持ったB型肝炎、肝臓の病気であるがゆえ気付きにくいものですがここからは感染経路や予防接種の記述を通してB型肝炎の知識を身につけていきましょう。